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昔、3次元と4次元の違いの説明を読んで、ああ、なるほどね、と思ったのは。
未来が見える人っていうのは、この世界を空を飛んで見下ろしてるようなもんなんだよ。
地面を歩いていたら、行く先になにがあるのか見えないけど、
空からなら見えるでしょ?
そういう見え方の違い。

私は別に異次元とかパラレルワールドとか予知能力を信じているわけではないけれど、
多少運命論者的な考えをしてしまう傾向がある。
自分が体験すること、見るもの、会う人にはなにかしら意味があって、
後から「ほらね、こうなるようになってたんだ」と思ってしまうことがよくある。
それは別に運命は決まっていて変えることはできない、という悲観的な考えではなく、
どっちかとゆーと、神さまはこういうふうに仕組んでいたんかい?
こっちへ行きなよ、と道しるべを置いてくれてるわけだね、という感じ。
行き先を知りたいとも思わないし、どこにどんな道しるべがどこにあるかも知りたくない。
でも、道しるべを過ぎてちょっと振り返って、
ああ、こういう道をたどって来ることになっていたのね、と思うと面白くない?
死ぬ前に「これまでが走馬灯のように」って言うけど、それって今までの出来事が
「ああ、これとこれがこーゆーふうにかんでいたんだ」っていう、パズルが完成するような感じなのかも。

オウエンは、自分の歩く道を少しだけ上空から見てしまったみたい。
はっきりとではなく、ぼんやりとにしても。

この物語の舞台はニュー・ハンプシャーの田舎町。そこに住む2人の少年の物語。
語り手ジョンの親友のオウエンは生まれつき極端に背が低くて小さい体で、
声もかん高い、見た目はいつまでも子供のような少年。 でも、中身はものすごーく大人なんだけど。
物語は、2人が11歳の時、 オウエンが生まれて初めて野球の試合で打ったボールがファイルになり、
語り手ジョンのものすごく魅力的なお母さんに当たって、 お母さんが亡くなってしまう場面から始まる。

このオープニングみたく、悲劇なんだけどなんとなく滑稽な出来事が
これでもかこれでもかと起こるのがアーヴィングの小説の魅力的なところ。
出てくる人物も、この物語に限らずどこか妙な人たちばかりで引き込まれる。
昔に比べるとずいぶん本を読まなくなってしまったけど、 こういう小説読むと、
ああもっと小説がっつり読みたい! もう山にこもって暖炉の前で小説ばっか読む暮らしがしたい!って思っちゃうわ。
幸い、まだ読んでないアーヴィングの小説はいくつかあるんだけど、
読みつくすのが惜しいのでちょっとずつじっくり読もうっと。
次は「サーカスの息子」と「また会う日まで」、どっちにしよーかなー。

「オウエンのために祈りを」には、 なんだかみょーちくりんな小道具やエピソードが次々出てくるんだけど、
それはみんなオウエンの未来を象徴していた。
この本の表紙に描かれている、洋裁用のマネキンとアルマジロの剥製もそのひとつ。
野球とちょっと妙なバスケットの練習、学校でのちょっとしたいたずらも。
そしてかん高い声と小さな体で生まれてきたことも。
自分は神様の遣いなんだ、という信念を持っている彼は、 行き先をはっきり知っているわけではないけれど、
どんな道しるべが立っているのかは見えていたみたい。
それが最終章の最後の最後で、一気にパズルが完成するのです。
これは、オウエンの一生のお話。

それにしても、アーヴィングの本を読むとなんだか無性に物語の舞台の町に行きたくなるなー。

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