日々つれづれ。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
パイに弱いみたいです。食べるのはケーキの方がずっとすきなんだけど。
パイの出てくる本や映画には食いつきがいいです。
そんなわけで気になっていたこの映画、やっと観ました。
ジャケはこっちでね。
なにやら甘ったるそうな映画ではないですか。
ほんわかした、かわいい話なのかなーと思っていたら、全然違いましたよ。
主人公はダメ夫(精神的DVを食らわせるちょ~ダメ男)に愛想をつかしながらも
いいなりになっているダイナーのウェイトレス。
そしてパイ作りの名人。妙ちくりんな名前をつけたオリジナルのパイをいつも考えている。
物語は、いきなりそのダメ男の子供を妊娠してしまったところから始まる。
この設定がテルマ&ルイーズのテルマを思い起こさせますが、
テーマとなっているのも、あんなにハードな話ではないけども、同じラインです。
こーゆー、女の底力を鮮やかにみせつけてくれる映画は大好き~。
パイというネタを使いつつ、甘ったるいふわふわな話でないあたり、
監督が女性であるというのも大きいかも。
この女性監督は、主人公の同僚である、ちょっとイタめのウェイトレスとして出演もしてて、
めっちゃいい味出してます!でも、映画公開前に殺害されてしまったそうな・・・。
また、脇のキャラがみんな個性的で生き生きしてるところも魅力的。
幸せでない自分の人生に、いつも無表情・無感動気味なのに、
好きな人ができて、にやにやが隠せない主人公に、
適度な距離をおきつつも仲がよい2人の同僚ウェイトレス、
いい人なんだか流されてるだけなんだかわかんない不倫相手の産婦人科医、
ものすごイタそうだけど一途で純粋なストーカー男、
口の悪いパイ屋のオーナー、
ヤなやつっぽいけどそうでもない店長、
ダメダメすぎて逆にどうも憎めない主人公のだんな(これめっちゃリアル・・・)
あーあ、なんだか幸せなんだか不幸せなんだかよくわかんない・・・
と思っちゃうとき(たとえば今とか)に観たくなる映画かも。
自立とか家族とかについて考えつつ、やっぱ自分を幸せにするのは自分の脚でしっかり立つこと、って
再確認しちゃいました。
あとでもいっかい観よっと。
現在は東京に生息中の関西産。
おいしいものと好きな音楽があれば
まあいいか。
上記旅行blogも更新中。